Common Sense of the East


会期:2013年11月22日〜12月13日
会場:175 Gallery(ソウル)
主催:Space O'NewWall(ソウル)
企画:ソ・ジュノ(Juno Seo=韓国)、呉尚霖(Shanglin Wu=台湾)、原田明和(日本)
後援:韓国総合芸術学校(K-Arts)美術館、Paradise Culture Foundation

出品作家:パク・ボナ(Bona Park)、イ・ワン(Wan Lee)、ハ・ソクジュン(Seokjun Ha)、林旺廷(Wangtin Lin)、葉怡利(Yili Yeh)、田中加織、森川穣

トークセッション、オープニングレセプション:2013年11月22日 16:000〜
展覧会概要

韓国、日本、台湾は東アジアにカテゴライズされる国々です。これらの東アジアの3カ国が、地理的な側面だけでなく、長い歴史と豊かな文化的伝統を互いに共有していることは明らかです。領土問題などの過去の対立は今でもなお解決されることなくくすぶり続けています。しかしながら、これら東アジアの3カ国における現在の発展成長のシステムは、非常にうまく機能しているように思えます。欧州統合と同じように、世界の経済情勢によって東アジアの経済も統合の道を辿りました。東アジアの学術的言説はこのような現実を反映しているのです。

「Common Sense of the East」展は、韓国、日本、そして台湾という3カ国の、3人のキュレーターと7人のアーティストによって実現されるプロジェクトであり、東アジアの人々の「共通感覚」に焦点を当てる展覧会となります。3人のキュレーターは、東アジアにおける抽象的な言説の感覚的な特性を、芸術的な実践を通して究明することを試みます。「東アジア性」や「東アジア的価値観」といった事柄について議論を交わし、それが7人の参加アーティストの作品展示にも反映されます。アーティストたちの作品は、東アジアという概念のフィクション性や東アジア的価値観といった言葉の空疎さを浮き彫りにしますが、それでもそこに何かしらの共通の感覚を感じ取り、そこから美質や教訓を汲み取ることも可能です。最も重要なことは、最初の出発点がどこにあるのかを知ることなのです。

3人のキュレーターがテーマとしているのは、お互いの共通点と相違点を洗い出すことであり、そして究極的には、私たちが暮らしているこの東アジアという地域における政治的、経済的、そして文化的な状況を前提として、アートを通じた連帯を創出することです。アーティストたちの作品はそれぞれの地域の実情を背負っています。しかし、地域的な問題を理解するためには、それを読み解く努力が常に要求されます。そして、その読み解きのプロセスを通じて、私たちは東アジアの共通感覚を見出すことができると考えています。このプロジェクトのための議論や対話を通じて、コミュニケーションとハーモニーが生まれることを私たちは願っています。また、私たちの試みが、3つの東アジアの国それぞれにおいて、アートや文化という側面から、意義のある影響を与えることを期待しています。

ソ・ジュノ(Space O'NewWall ディレクター)
展示風景

展示概観

展示概観

展示概観

森川穣の作品

森川穣の作品(手前)

田中加織の作品

田中加織の作品

展示会場外観
Copyright (C) 2009 HRD Fine Art. All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.