栗原亜也子 個展 Mind Games
Ayako Kurihara Solo Exhibition: Mind Games
会場:HRDファインアート
会期:2015年10月3日〜11月28日(会期中金・土曜日のみオープン)
時間:12:00〜20:00
オープニングレセプション:2015年10月3日(土) 17:00〜
プレスリリース(PDF/1.6MB)
展覧会カタログ
展覧会概要
HRDファインアートでは、今秋、横浜在住の美術作家・栗原亜也子の個展を開催いたします。京都では2度目の個展開催となります。
愛知県立芸術大学の油画科を卒業して以降、栗原は絵画の枠に捉われることなく、自由な発想と実験的な精神を基盤とし、写真やインスタレーション、パフォーマンスなどジャンルの境界を行き来しながら幅広く発表を続けてきました。近年では、日本国内はもとより、韓国などにおいても規模の大きな屋外インスタレーションのプロジェクトに取り組むなど、その活動の幅と奥行きはますます拡大しています。
本展は、「Mind Games」と題して栗原が継続して取り組んでいるシリーズにスポットライトを当てた展示となります。「Mind Games」は、いわゆるオセロゲームのルールに則して、グリッドの中にスタンピングの要領で2つの色を交互に積み重ねていくことによって画面が構築されます。作家以外の誰かとの対戦という形式をとることもあれば、作家自身が二役をこなしながら一人遊びのようにゲーム/スタンピングを進行させていく場合もあります。このシリーズの着想は、自己表現という観念が常につきまとい、また始まりと終わりを恣意的に設定しなければならない絵画という形式に疑問を抱いたことが出発点となっています。考えてみれば、絵画とはすべからく何らかのルールに基づいて制作されているものであり、栗原の「Mind Games」はそのルール性を極端なかたちで、そしてあるユーモアを込めて提示しているとも言えるでしょう。
ソーシャルネットワークを介したオセロの対戦をベースに、リアルとバーチャルの境界を曖昧にぼかすような作品や、朝鮮半島の非武装地帯で開催された屋外展でのインスタレーションを再構成した作品など、多角的な「Mind Games」のシリーズを通じて、絵画・抽象絵画とは何か、絵画制作とは何かという問いにひとつの糸口を提示する展示となります。
展示作品(一部)
"Mind Games [Light Blue, Light Green, Ivory]" | 2013 | 30x30x3cm | アクリル/キャンバス
"Mind Games [Clear Blue, Clear Green, Black]" | 2013 | 30x30x3cm | アクリル/キャンバス
展示風景
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