期間:2010年7月31日〜9月30日
韓国出身の立体・インスタレーション作家
ホン・ジョンピョによる立体作品の展示をDEMADO PROJECTの第2回目として行います。
ホン・ジョンピョは1976年ソウル生まれ。主に透明レジンを素材とし、型取りと研磨の繰り返しによる手法で、消費社会や大衆文化・サブカルチャーを象徴するイメージを新たな文脈に浮かび上がらせる作品制作を続けています。今回展示される魚をかたどった作品郡は「ArtActually - Fish」と題されたシリーズで、すべて魚市場で売られている食料としての魚たちがその造形のもとになっています。ビビッドな色に置き換えられ、モダンデザインのインテリア装飾のような姿を身につけたこれらの魚たちは、「彫刻」という既成概念の水圧を受け流しながら自在に浮遊し、何を「美しい」と定義するかというアートの根本問題の波の底をスルスルと泳ぎ回っているかのようです。
この展示は、先頃発表された京都・梅小路公園の水族館の建設計画にもちなみ「AQTUALIUM(アクチュアリウム)」というタイトルになっています。