ゲリー・デ・スメット 個展 意図せぬ因果関係
Gery De Smet: Causality Unintended
会場:HRDファインアート
会期:2021年10月7日〜11月27日
時間:木曜日 11:00〜15:00 / 金・土曜日 11:00〜19:00
休廊:日・月・火・水曜日(事前のアポイントにより観覧可能)
後援:ベルギー・フランダース政府
プレスリリース(PDF/1.1MB)
感染対策について
展覧会概要
HRDファインアートでは、10月7日から11月27日までの会期でベルギー人アーティスト、ゲリー・デ・スメットの個展「意図せぬ因果関係」を開催します。ベルギーを拠点に欧州各国で幅広い活動を行っているデ・スメットの作品を日本で初めて紹介する展覧会となります。また、本展は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のサテライトイベント「KG+ 2021」の参加展覧会です。
ゲリー・デ・スメットは1961年アントウェルペン(ベルギー)生まれ。現在はベルギーのヘントを拠点に、絵画や写真、インスタレーションなど幅広い媒体を用いた表現活動を展開しています。
デ・スメットは移民、国籍、権力、伝統などをテーマとし、人々のアイデンティティを掘り下げ、その背後にある構造を炙り出しにするような作品を制作し続けています。
本展で展示される作品群は、額装の厚紙部分がルーン文字と呼ばれる古代欧州の文字の形に切り抜かれています。かつてナチスドイツは自らの歴史的正統性を主張するためにルーン文字を利用しましたが、今日の欧州の極右勢力もファシズム復活のシンボルとしてこれを使っています。しかし、この作品では、古代文字の形に切り抜かれた厚紙を通して見えるのはポルノグラフィーの写真であり、しかもそれは同性愛や肌の色の違う人同士の性行為という、極右勢力が忌み嫌うイメージです。デ・スメットはこうしたイメージの重層化の操作によって、現代社会における図像や映像の象徴の力に問いを投げかけ、私たちの歴史認識や現実把握を揺り動かします。
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本展の展示作品には、作品の性質上、性的に露骨な表現も含まれます。個人の責任と判断でご観覧ください。また18歳未満の方の観覧は原則禁止とします(保護者の同意および同伴のある場合はこれに限りません)。会場内での写真撮影も原則禁止といたします。
なお、本展のためのアーティストの来日はありません。
展示作品(一部)
"Part 13 of Causality Unintended" | コラージュ(印刷物、厚紙)、額 | 27x21cm | 2021年
"Part 16 of Causality Unintended" | コラージュ(印刷物、厚紙)、額 | 27x21cm | 2021年
"Part 17 of Causality Unintended" | コラージュ(印刷物、厚紙)、額 | 27x21cm | 2021年
"Part 8 of Causality Intended" | コラージュ(印刷物、厚紙)、額 | 27x21cm | 2021年
展示風景
動画
ゲリー・デ・スメット スタジオ紹介(約11分)
ゲリー・デ・スメット 自作を語る(zoomによるインタビュー/約30分)
展示風景紹介(約2分30秒)
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